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感想など

The painscreek killings プレイ感想

 

  • 感想(ネタバレなし)
  • 攻略情報
  • 参考にしたサイトさん
  • 感想(ネタバレあり)

 


◉感想(ネタバレなし)
 無性に推理ゲームがやりたくなり、「Return of the Obra Dinn」と迷って、割引セールだったこともあり結局こちらにした。

 

 結論。

 めちゃくちゃ面白かった!
 探索して、日記帳とか集めて(ペインスクリークの住民、日記書きすぎ)、鍵見つけて、見つけた鍵を使って、また探索して日記帳集めて……の、言ってしまえばただそれだけの繰り返しなのだが、見つけた日記や、探索した部屋の様子(血痕があるとか、薬の容れ物があるなあとか)から色々推理して考察するのは楽しかった。
 公式で推奨されている、「自分でメモをとる」という作業も、本当に自分が探偵(主人公はジャーナリストだけどね)になったような気分になった。
 考察したり、推理したり、メモをとったり、そういう能動的な作業をするのが好きな人や、あるいはゴーストタウンを散策するゲームをやりたい人にはおすすめの作品だと思った。
 ただ推理ゲームと言っても、「逆転裁判」シリーズみたいに、自分で見つけた証拠から矛盾を突きつけるとか、アイテムの組み合わせで何かを見つけるということはない。ただ入手した情報を読んで、「ああかなこうかな」と考え、新たな情報から「ああやっぱそうだったんだ」となるだけで、やってることは正直地味だし、「うおおお!」となるようなトリックとかは別にない。正直、「犯人」も推理しなくても鍵とか集めて「真相」がある場所に行けば自ずとわかってしまう。
 圧倒的な推理!驚きの結末!というよりも、住民たちの視点から少しづつ、「ロバーツ家にまつわる住民たち」の歪さ、不穏さが浮き彫りになってゆくのを噛み締めるのがこのゲームの醍醐味なのかもしれない。
 個人的にはすごく楽しめた。
 難点を上げるとしたら、
 ・酔いやすい
 ・操作性が悪い
 ・推理しなくても犯人がわかってしまう
 くらいかな。
 ただ、上2点は、PCのキーボード・マウス操作が慣れている人なら問題ないと思う。私は不慣れで、PS4コントローラーでプレイした。
 あと、ちょっとホラー描写があるので、苦手な人は誰かと一緒にプレイすると良い。
 私は家の人と一緒にやったが、一人でやるよりも誰かいた方がホームズ/ワトソン的な感じで楽しい……かもしれない。

 ぜひ遊んで欲しい一作です!!
 Switchとかでも出て欲しいなあ。

 

◉攻略情報
意地悪な要素はほとんどなかったと思う。それでも詰んで攻略情報を見たので、必要そうな情報を下記に書いておく。

・「年月日」がロックの答えになる場合の表記方法
「1991/10/2」→「10291」、「1021991」、「100291」
とにかく、「月/日/年」になることに注意

・写真の用途
道中、特定の写真を見せて進める(クリアする)ということはない。EDで写真を選ぶが別に何でも良いっぽい。ただ自身の攻略上必要になるだけ。写真の保存上限はない? ので撮りまくった方が良い。

・よく見えないけど攻略に必要な情報
墓石には名前以外にもよく見たら日付が記載されている。他にも、よく見たらボタンがあるとかよく見たら文字が書いてあるということがあるので拡大+写真撮影は重要。

・メモのとり方
プレイしていて、一番困ったのは、「これどこの鍵?!」と焦ること。デスクの鍵とか言われても、デスクって何どこ?! となってしまったので、メモする時は、「開かない場所」を併記すると良い。また、それが鍵で開くのか、数字で開くのか、数字なら何ケタかも書いておくと非常に便利。
当然、人の名前と、その人が何者なのかもメモしておくと良い。あと年代! 年代を一切メモらなかったせいで時系列がぴんとこないことが多々あったので。


◉参考にしたサイトさん
https://inter7.hatenablog.jp/
 ∟プレイメモ
http://mmrgogype.hatenablog.com/entry/2018/11/11/090536
 ∟攻略メモ
https://wikiwiki7.com/The_Painscreek_Killings/index.php#pop-menu
 ∟攻略wiki

 

 

 

◉感想(ネタバレあり)

以下はネタバレありの感想

 

 

 


チャールズが悪いよチャールズがーーー!!!!!
でもソフィアにちゃんと想いを告げなかったマシューも悪い気もしてきた。いや、人殺ししたビビアンも悪いけど。悪いけどさ、やっぱチャールズ、お前が悪い。
ビビアンもかなり出来る女だったようだし、チャールズなんて捨てちゃって、独り立ちしても良かったんじゃないかなあ。ビビアン側もソフィア側もマシュー側も、同情できる余地があるだけに「チャールズ貴様だけは許さん」という心境になる。
みんながみんな最悪の一手を指し続けてきた結果が町ごと人がいなくなるという事態に……。なんてこった。
最後、主人公をソフィアは助けてくれたけど、ソフィアはスティーブ・モスは助けなかった。さらに、行方不明の男の子を助けず、行方不明の女の子は助けたのって、ソフィア自身は「もう男はこりごりナリ〜」っていう気持ちの表れなのかな。
本作の可哀想ナンバーワンはスコットだと思う。バーナードがやべえやつで勘違いで殺されちゃうし。バーナードってその後どうしたのかな。生きてて無罪放免とかだったらちょっと嫌なんだけど! バーナードのお墓ってあったっけ。また確認しなきゃ。
お医者さんの横領回りのこととか、ビビアンの浮気相手のこととか、行方不明の女の子のこととか、女の子が描いた地図に血痕らしき絵が描いてあることとか、屋敷に侵入した165cmの男のこととか、正直まだ謎の部分があるのでやはりもう一周しようかなー。

 

大正×対称アリスは乙女ゲームの業の肯定

※対称アリスのネタバレとStarry☆Sky in Winterの桜士郎√の一部ネタバレがありますのでご注意ください。

 

 

「対アリは乙女ゲームの業の肯定だ」とよく言っている。

この言葉は、落語家・立川談志の「落語とは人間の業の肯定である」という台詞の一部をすげ替えて使っている。
私は落語に造詣がある訳では無いので、談志の用いたこの台詞をきちんと理解した上で適用した訳ではなく、字面から受ける印象のみでこの言葉を使っているということを、まずご理解いただきたい。

 

乙女ゲームの業とはなにか。

そのまま、乙女ゲーム(恋愛ゲーム)のシステム自体が業であると思っている。

乙女ゲームの攻略キャラクターは複数人で、主人公は単独である(複数主人公でも主人公の数が攻略キャラクターを上回ることはないと思う)。
その中から選んだ、あるいは決められた順番で攻略キャラクターと深い関係(主に恋愛)を結ぶことになるのが基本的な乙女ゲームの解釈で間違いないと思う。

具体的にいうと、

・攻略キャラクターにとって、主人公は一人しかいないのに、主人公は攻略キャラクターなら誰とでも関係を結ぶことが出来る。
・選択肢を間違えても、何度でもやり直すことが出来る。
・一人の攻略キャラクターとハッピーエンドを迎えたルートでは、他の攻略キャラクターとハッピーエンドになれない。

以上が、乙女ゲームの業だと思っている。
乙女ゲームではなく、また未プレイだが、ギャルゲーの「君と彼女と彼女の恋。」は上記の要素にかなり突っ込んだ作品らしい。参考までに)

私が最初に「乙女ゲーム(恋愛ゲーム)の業を指摘している」と思ったのは、「Starry☆Sky in winter」の白銀桜士郎√から。
スタスカシリーズ」は春〜冬の4シーズン出ていて、ワンシーズンにつき3人・計12人+αの攻略キャラクターがいる。
桜士郎はその+αのおまけ的な攻略キャラクターで、√解放は、冬の攻略キャラ3人のグッドエンドを見てからである。

詳細は省くが、桜士郎√でこんなシーンがある。
「君は春、夏、秋、冬の攻略キャラたちに守られてきた。それに気付かないといけない」
「君はこれから巡る季節の中で、君を待っている人がいるかもしれない」
というようなニュアンスのセリフを言い、主人公への愛を拒絶する。それに対し主人公は、「私は無意識に大切な人達を傷つけてたのかもしれない」と考えるというもの。

それはまさに、(システム的には違うが時系列的には)春〜冬の攻略キャラクター12人とのフラグを全てへし折って、桜士郎√に辿りついた主人公の持つ業(攻略キャラクターたちに対して、主人公が一人という構造)の指摘ではないだろうか。

このような乙女ゲームの持つ性質に対するメタ的な指摘のある作品は、恐らく他にも数多く存在するだろう。良かったらぜひ教えて頂きたい。


さて、ここで本題の、「対称アリスは乙女ゲームの業の肯定」に繋げていく。

「対アリ」では、攻略キャラクター7人全員に対して7人の主人公(ヒロイン)が存在する。
それぞれの世界で、それぞれの主人公と共に生きていく。
(主人公は有栖〇〇(デフォルトネーム:百合花)と固定だが、物語を進めていくうちに、彼女たちが完全な同一個体ではないとわかる)
ゲームマスターであるオリジナル・有栖〇〇の愛をマテリアルとして生成された、プレイヤー・有栖〇〇たちが、攻略キャラクターたちにその愛(=自分自身)を与える。

それは、データを分けて、様々な攻略キャラクターとのハッピーエンドを見ることの出来る乙女ゲームというシステムの業の肯定なのではないか。


また、「対アリ」の物語の構造は、乙女ゲームのシステムのメタフィクションであり、選択肢のミス=バッドエンド→ロードの流れは、物語構造に組み込まれたシステムである。
そこに、失敗してロードすることそのものに意味を持たせ、また、ハッピーエンドを目指すことを目的ともしている。

 

失敗しても何度でもやり直して(ロードして)いい。
攻略キャラクターは全員、同じ時列の異なる世界の中で、一人の主人公に愛される。

上記の要素を、「肯定」と捉えるか「皮肉」と捉えるか、それは各々の判断に任せるが、少なくとも私自身は、乙女ゲームというシステムの持つ業を可視化させ、更に
それを力技でまとめあげ、ハッピーエンドに導くことを「肯定」と捉えたい。


更に、乙女ゲームの業の肯定だけではなく、虚構(夢の世界)の肯定も含まれている。

エピローグでは虹がかかり、その虹をアリスと主人公が駆けてゆく、というもの。
アリスは「ここは夢の中だから何でもできる」と言う。

それは、虚構世界が現実世界の下位互換ではなく、ある意味で上位互換であり、肯定されるべき世界であることの表れではないだろうか。

 

乙女ゲームの業と、虚構そのものを肯定した作品が「大正×対称アリス」である。

我々は、乙女ゲームのみならず、様々な虚構の世界のキャラクターたちを愛することを、許されているのだ。

 


以上。

 

 

 

 

大正×対称アリス all in one - PS Vita

大正×対称アリス all in one - PS Vita

 

 

 

Starry☆Sky~Winter Stories~

Starry☆Sky~Winter Stories~

 

 

 

スーパーナチュラルS5までのざっくり感想

スーパーナチュラル S5までざっくり感想
ネタバレあるので気をつけて。

 

Amazonプライムの吹き替え版で視聴。

◉S1
「人気らしいからほな見るか」と思って見始めたが、E1は休み休み見ていた。吹き替えが井上さんと成宮さんで、成宮さんはともかく井上さんがやはり評判通りの吹き替えで、ちょっと辛かった。
S1は個人的にそんなに面白いと思えず、ラストエピソードを見終わるまでめちゃくちゃ時間がかかってしまった。
今思えば、この頃が一番まったりして平和なエピソードだったかなあ。

◉S2
ジョンの死はわかっていたことだったけどやっぱり悲しかったし泣いた。
けっこう重苦しい展開だったし、選ばれた子供たちがサム以外全員死んでしまったのもやるせなかったなあ。
S2の途中からtwitterで一言感想書いてた。それはまあ気が向いたらまとめようかな。

吹き替えはもうこの頃になるとだいぶなれて、かなり愛着が湧いていた。
S1のラストエピソードの、ジョンに助けを乞うディーンの声には笑っちゃったけど、まああの声も良かったと思う。

◉S3
新吹き替えは5分ほどで慣れました。最初はディーン声低すぎと思ったけど。
S3から一気に面白くなってきた気がするなあ。
女泥棒・ベラの出現、ディーンの元カノ・リサ、私の大好きな悪魔・ルビーとか(女ばっかだな)、サブキャラもバラエティ豊かに。そして登場=死へのカウントダウン開始。
やっぱりルビーちゃんが私は好きだ……。金ルビーも黒ルビーもどっちも好き!
悪魔でもなんか協力してくれるじゃん! なんで毛嫌いするの!と思っていました。
ベラはもうちょっと良いキャラにしてくれたらなあ。


◉S4
噂のカスティエルさんが登場。
E1のもぬけのコンビニでディーンが食糧とか漁るシーンがなんかめっちゃ好き。
やっぱりS4はルビーちゃん大活躍だしルビーちゃんのルビーちゃんによる〜って感じだった。
ルビーの血を啜るサムがめっちゃエロかった。
天使軍と悪魔軍どっちが好きかと聞かれたら、私は悪魔軍の方が好きです。やってることは天使も悪魔も同じ感じだしね〜。
感想とか見てもルビーちゃん人気なくて凹む……。小物悪魔なのに、ルシファーを復活させることに尽力し、サムを欺き続けるの最高にロックだと思います。
多分サムに対して多少の愛情のようななにかはあったんじゃないかな。
地獄にすらいないと思うけど、自分でもよくやった!って思ってそう。
ディーンとサムがずっとギスってたのは見てて辛かったな。それすらも運命の範疇なんだろうが。
悪魔の力を使うサムはすごく好き。私は根っからの悪魔崇拝者だ。

◉S5
第一部完的なシーズン。コメディ要素もふんだんにあり、ルビーちゃんはいないけどかなり好きなシーズン。
今まで散りばめていた伏線が綺麗に回収されてたと思う。
特にトリックスターの正体には舌を巻いた。
S3でサムに忠告していたことが繋がるし、ロールプレイさせることに意味を持たせていたっていうのも粋だと思う。
あとなんだろなー。年齢を賭ける男の魔女・パトリックがメンタリストのパトリック・ジェーンを絶対意識してるんだろうなーってのと、スーパーナチュラルの筆者・チャックにちょこちょこ制作サイドの本音を言わせてるような狙いが見えて面白かった。
カスティエルがめちゃくちゃ好きになったし、ザカリアけっこう好きだし、クラウリーも好きだしアダム可哀想だし……まあ見てる人が思ってそうなことはだいたい思ってるはず。
あとルシファーめっちゃ小物臭……。嫉妬してる子供やん。

兄弟愛に萌えは感じてないけど、ディーンの家族に対する愛情が、時にはち切れそうなほど切なくて、ラストエピソードの「これでいいんだ、ずっと一緒にいるから」というセリフには泣かされた。
色々考えて見てたというよりは、兄弟の言動に共感したり、怒ったり、悲しんだり、喜んだりするという即物的な見方をしていた。兄弟に対しては好きとか嫌いとかっていう次元ではなく、こう言うとキモいけど、仲間的な感じで見てたと思う。良い言い方が見つからないなー。


◉S5までで好きなキャラクターランキング

1位・ルビー
とても大好きなキャラクター。SPNは女性キャラの影が薄くて残念だけど、その中でも抜きん出て美しくて気持ちの良い悪役だった。
サムに抱かれながら何を思ってたのか考えるだけで萌える。喜びの絶頂で死んだので良かった。

2位・トリックスター
こういうキャラクター大好きなんだよなあ。「異次元のチャンネル」は本当に大好きなエピソード。まじで復活してくれ。

3位・ボビー
めちゃくちゃ大好きなジジイ;; 蘇った奥さんと五日間過ごし、そしてその手で再び殺めた彼を想うと、すごく切ない。長生きしてや。

4位・カスティエル
そら好きになるわ!
人間味が溢れるキャス大好き。

 

とりあえずざっくりと感想を記録に残す。
S6も見るしかないよなあ!

大正×対称アリス FD感想(赤ずきん、かぐやネタバレ)

赤ずきん、かぐやafterのネタバレがあります

!当然本編のネタバレもあります

 

 

以下

 

 

赤ずきんafter

「泡の国」「ミルク」「ドピュッ」「ぶっかけ」……一体何を見せられているんだ、と思いました(笑)。
でも個人的にほのぼのさせられましたし、あれですよねほんと赤ずきんさんのありすちゃんって男前ですよね。
赤ずきんさんの理想のお姫様であるありすちゃんですが、有栖百合花の筋書きから離れたら彼女はきちんと自分の欲望についても素直になっていくのかな、と思いました。
ただ赤ずきんさんも肉食系ではあるので、ありすちゃんの欲望=赤ずきんさんの欲望でもあるわけですが。

まあ、おめでとう、赤ずきんさん!!

 

 

 


■かぐやafter

正直言うとぜんっぜん期待していませんでした。
まあかぐやんが見れたらそれでいいかなって。
それをいい意味でぶっ壊され、あまつさえ本編で懸念していたことを見事にクリアーし、それでいてかぐやの良さはそのままにした、最高の出来だったと思います。贔屓目もあるとは思いますが、めっちゃ良かったです。

本編ではずーーーーっと苦しんできたので、FDでは幸せそうですごくほっとしました。
本編って結局ありすちゃんがかぐやに「愛の証明」をして、それをかぐやが「今度は僕がそれに応える」で終わってしまったので、かぐやがありすちゃんのことを本当に愛しているのかとか、ありすちゃんを愛する証明をしてないとかモヤモヤが残ってましたがそれがちゃんと決着するアフターだと個人的には思っています。

あとずっと疑問だった、「ありすはなぜあそこで働いているのか」が解消されたのも良かったです(笑)。実は気になってました。

刃物にトラウマが残ってるとことか、たびたびお腹の傷を見せてもらいたがるとことか、嫉妬するとことか、眠くてぶっきらぼうな標準語になるとことか、
最高でした。

あとありすちゃん以外とも楽しくやれて、シンデレラさんと白雪くんのことを家族と思っていると告白するところも、じんわりときましたね。
良かったね……本当に良かったね。

誰からも愛されなくて、居場所もなかったかぐやが、心の底から愛してくれる人が見つかって、恋愛の愛じゃないけれど、穏やかに愛してくれる家族も見つかって、本当の意味でようやくかぐやが救われたと思いました。
あとほかの面々とも仲良くなれそうで、“友達”ができそうなのも、今まで孤独だった彼の人生に彩りを与えるのでしょう。

そして、かぐやがありすちゃんにプロポーズできたのも、なんかもうおまえ成長したなあと感慨深かったです。
計算高いので、たぶんありすちゃんが金持ちで喫茶店のオーナーの娘だとわかった上でのプロポーズっていうのも絶対あると思いますが、
かぐやにとってベストタイミングだったんじゃないかなーって。

いやー絶対結婚までは漕ぎ着けない男だったと思ってましたが、やる時はやるんですね。
この調子なら子供もきっと、ちゃんと愛せると思います。

おめでとう。頑張ったね…!!

 

 

 

次はグレテルくん→白雪くん→魔法使いさんで!ヽ(*´∀`)ノ

 

スイートクラウン久瀬くん√感想

スイクラの久瀬、密原√のネタバレあります

 

 

 

■スイートクラウン 久瀬くん√

色々抱えているヒロインにド直球に突っ込んでいく久瀬くんは密原くんルートを攻略中にも密かに気になっていたキャラクターだったので、ワクワク半分どんな真相が待ちかまえているのかドキドキで攻略しました。

紅葉を知らない、サンドウィッチを知らない……と来て、記憶喪失か何かだと思っていたのですが、事情はもうちょっと複雑でした。

「生きていたかった」と吐露する久瀬くんの姿は痛々しく悲しく、涙が滲みました。
「生きている」ということは久瀬くんにとってそれだけキラキラしていて、宝物のように感じたんだと思います。
だからヒロインにとって外の世界がどんなに苦しくても、辛くても、「生きている」限り、絶対素晴らしいことがあると信じて、自分は外に出られなくてもいいからヒロインや、生きている人たちを外に出したい。

「生きていたい」「生きてヒロインと一緒にいたい」と、生を渇望し、甘い夢を見るからこそ、ヒロインに「外の世界で生きてもらいたい」と願うその葛藤を感じ、切なくなりました。

書庫で様々な本に触れ、外の世界の知識を蓄えるごとに外の世界へ憧れを持つようになっていったのかなあと考えると叫びたくなるほど切ないですね……。

でも久瀬くんは思った以上に強く逞しく、自分の中にある「確固たるもの」を信じています。歪愛エンドだとそれが「ヒロインと一緒にいること」に置き換わってしまいますが、深愛エンドだと彼は真っ直ぐでひたむきです。
この確固たる意思って、産まれてまもなく、すれていないからなのか、密原宗介の資質なのか。どっちなんでしょうか。
でもヒロインの心も救って、兄である密原くんも救って、久瀬くんはスーパーヒーローだったと思います。
見ていて気持ちが良いキャラでした。
そういえば密原くん√の感想で「殴り合いが見たい」と書きましたが、まさかここで消化されるとは……と思いました(笑)

ただ深愛グッドエンドは、幸せの中に孕む哀愁みたいなのを感じました。
というのも、念願の外の世界に触れイキイキしている久瀬くんに対して、ヒロインは自分の存在意義に不安を感じてしまいそうだと思ったからです。
でもまあ久瀬くんはああいう真っ直ぐな人なので、多分大丈夫だと思いますが!


密原くんルート程のインパクトはなかったのですが、やっぱ久瀬くんは良いキャラでした。

 

 

 

 次は古橋くん!

 

 

 

 

楠屋敷の物語〜秘密のお帳面〜 敷禰ルート感想

敷禰ルートのネタバレあります!

 あとゲームがR18な性質上、18歳未満の方の閲覧はお控えください。

そういうのが苦手な方もお控えください。

 

 

 

 

なんと言うか……結末への持って行き方が雑というかなんというか。

敷禰はどういうタイミングでヒロインを好きになったんだろうか。「敷禰先生の〇〇のおかげで勉強が頭に入りますわ」的な発言がやっぱりトリガーだったんだろうか。

ヒロインが敷禰を好きになった理由は察しがつくんですが、敷禰→ヒロインの描写はもうちょっとあっても良いんじゃないかなーと。製作費とかそういう都合もあるんだろうが、素直にそう思いました。

 

エロ描写に関しては、R18の乙女ゲームをプレイしたことがないのですが、多分エロいと思います。というかエロいことしか言ってないしやってません。

本当に“抜きゲー”という感じで、「エロいのに泣ける要素があると萎える」という人のニーズに応えるものだと思います。たぶん。

選択肢やヒロインの反応でけっこう笑えたので、最初は楽しめたのですが、中盤〜終盤以降は笑えるポイントも少なく……。

 

敷禰というキャラクターの底の浅さを感じてしまいました。エロはエロのまま保って、もうちょっと敷禰を掘り下げる演出というのはできなかったのでしょうか。

ヒロインの家庭教師だがヒロイン一族と昔から確執があり、ヒロインに性的な手ほどきを施す裏で実はヒロイン一族の持つ権力を奪おうと画策していたーー。

こんなおいしい属性があるにもかかわらず、敷禰のキャラクターが薄っぺらいものに感じられてしまったのは、おそらく上記の属性がすべて他のキャラの口頭のみで説明されてしまったからだと思います。

 

敷禰がなにか企んでいるかもしれない→敷禰を疑うも、敷禰が好きだから彼の言いなりになるヒロイン

 

この間になにかワンクッション、イベントが欲しかったです。

だってその後にすぐ、なんやかんやあって、敷禰が身を呈してヒロインを守る、というイベントが発生するのですから。

いや敷禰さんあんたいつヒロインを好きになったんですか……?

終盤でヒロインに最後の願い事を帳面に書かせる、という場面だって、敷禰が神の力を授かるためにやらせたことですし。

会話の中で、敷禰がヒロインを想っているようなシーンがあったといえばあったように思いますし、そもそも敷禰一族の血に流れる因縁が、ヒロイン一族を愛せない理由になっているのはわかるのですが、

その葛藤自体は全く敷禰からは伝わってきませんでした。

 

ヒロインが攻略キャラを好きになる理由って正直私はどうでもいいと思ってます。

基本的にヒロインは攻略キャラの魅力を引きだたせる駒としか私は思っていません。

攻略キャラを攻略したいと思った時点でプレイヤーにはそのキャラの魅力が伝わっているので、ヒロインが好きになる理由付けは些細なものでいいと。

 

でも敷禰がヒロインを愛す理由がいまいち伝わってこない。

もちろん性的に色々やっちまえば、多少なりとも愛情を抱くようになるとは思うのですが、鬼畜ポジションにいる敷禰がその程度で、自らの命を課すほどヒロインを愛すだろうか?と疑問が浮かびます。

敷禰の心を動かすヒロインの言動は、その純粋で真っ直ぐなところなのはわかりますが、そんくらいで堕ちる敷禰さんチョロ過ぎませんか……?

 

あと、やっぱ挿入シーンが適当な感じなのが……。どうせならSMっぽいシーンがあっても良かったように思うのですが、どうなんでしょうか。

スパンキングってありましたっけ?

 

 

多分このゲームを買う方たちは、もうちょっと過激なエロ描写にも耐性があると勝手に思っているのですが……。

なんか生ぬるい感じがしませんか? 私だけか?

 

手〇ン→オ〇ニー→ク〇ニ→フ〇ラ→素股→挿入(→挿入)

 

だいたいこんなエロシーンだったと思うのですが、挿入は物語の最後の最後でしか無理、となると結構限られてしまいますね。

 

Sキャラとしてもなんか中途半端……?

 

文句ばかり言っていますが、エロシーンはきちんとエロいですし、ヒロインはアホ可愛いくてしかも最後は冴えてるところ見せてくれますし、

ハラハラさせられることなく進むので、安心(?)してプレイできます。

敷禰さんはエロ方面で重宝する鬼畜メガネポジションとしてその役を全うしています。

 

普通に面白かったですよ!

 

次はしょうのすけ→くすちか

で攻略したいですね。

 

スイートクラウン 密原ルート感想

スイートクラウン密原ルートのネタバレあります!

 

 

■スイートクラウン 密原くん√

 

閉鎖的な場所が舞台なので、最初の薄っぺらい密原くんの言動と、ヒロインのふらふらした言動には不安と、プレイヤーのおいてけぼり感があって辛かったのですが、密原くんの豹変からガラッと雰囲気が変わってそこからようやくのめり込めました。
今思えば、久瀬くんと密原くんは共通ルートだから前半はそういう言動が続いてもしょうがなかったんですが、前情報あえて遮断したので、「いつまで続くんだこの茶番は!」とやきもきしてしまいました(笑)。

豹変直後の密原くんとヒロインちゃんのやり取りは、なぜか泣けてしまいました。
愛が欲しくて、でも手に入れられなくて、まるでゲームのように女の子を“攻略”する密原くんと、愛していた者を自分の過失で喪失した(と思っている)故に他者と関わりを持たないヒロイン。
本質的にどちらも孤独な二人が、本当に必要としていたのは「他人と本気の感情の応酬をすること」だったんじゃないかなあと。
私は、この二人は恋愛じゃなくても良いなあと、乙女ゲームにあるまじきことを思ってしまいました。
もういっそ、殴り合いとかに発展する二人とか、良くないですか……?
そういうぶつかり合いが二人には必要な気がしました。

豹変以降のヒロインは可愛かったし、密原くんもなかなか良いキャラクターしてました。やっぱ二面性のあるキャラクター大好きですわ……。
まあ乙女ゲームに限らず、基本キャラクターには二面性があるものだとは思いますが。

密原くんはけっこう心が強いと思う。
ヒロインよりは壊れていないし、多分密原くんは、ヒロインがいなくても生きていける強さがあると思う(※EDによるが)。
狂ってない方のEDはなかなか爽やかで良かったです。
とはいえ真相ではないからモヤモヤは残りますね。

狂ってる方のED(狂愛?名前忘れた)は、まあこうなるよなーという感じの見事な共依存
でもなるべくしてなった終わり方な気がします。
なにか1歩違えば、密原くんは狂ってしまうんですね……。やっぱ“自信”ってのが大事なんでしょうか。


次は久瀬くんルート!
個人的に久瀬くんは気になってるキャラクターなので楽しみです。