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【感想】Netflix『記憶の夜』は二次元キャラでやるべき

※ネタバレを含んでいます。

 

Netflix韓国映画『記憶の夜』を見ました。

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ちなみに「Netflixオリジナル」という記載をしている感想ブログを見かけたのですがNetflixオリジナルではないようです。ただ日本で正規で見られるのはNetflixだけだと思います。(2026年1月現在時点)

思うところが色々あったので簡単に感想を書こうと思います。

 

あらすじ

KStyleという情報サイトから引用します。Netflixのあらすじは誤字があって嫌でした。

拉致された後、記憶を失って変わってしまった兄、その兄の痕跡を追いかければ追いかけるほど自分の記憶も疑うようになってしまう弟、二人の男性のすれ違う記憶の中に隠された殺人事件の衝撃的な真実を描くミステリー追跡スリラー映画だ。

カン・ハヌル&キム・ムヨル主演映画「記憶の夜」11月末の韓国公開を確定&ポスター公開 - Kstyle

 

見ようと思ったきっかけ

なぜ見ようと思ったのか。単純にTikTokで「絶対見るべきどんでん返しのNetflix作品」みたいな紹介動画で紹介されていたからです。どんでん返し、大好きです。でも「どんでん返し」と紹介されると「どんでん返しが来るんだろうなあ」という予想を立ててしまうし、そういう作品はだいたい主人公が信用ならない存在であることがほとんどなので結果上手いことハマらないということがありがちなのが「どんでん返し好き」の抱えるジレンマなのではないでしょうか。

 

感想

正直視聴した直後は「う〜ん微妙」という感じでしたがこうして感想を文章として残そうと思った時点でなにか心に触れたところがあったんだろうなと思ってます。

なぜ微妙と思ったのか。

展開に関しては「どんでん返し」と言いつつ、「家族はおかしいですよ〜主人公もおかしいですよ〜」という伏線が散りばめられているので「はいはいどうせ実は主人公がおかしいオチでしょ」とはならず(主人公がおかしいのは明らかなので)、「どうおかしいんだろう?真相はなんだろう?」と先が気になる展開なのは良かったです。

ただ「オチ部分」の「実は主人公は‪催眠にかかってて本当は20代じゃなくて40代のおじさんでした〜」というのが「それはないだろ」と冷めてしまったところに「微妙さ」を感じたのが明確な理由です。あと主人公が鏡を見て「おっさんやん!」となるところが「そんな変わんなくない??」と思ってしまったのもあるかなと。

 

でもこのストーリーって二次元キャラだったら成り立つのでは?

 

実写だと「催眠にかかって」という描写がありえなさ過ぎて(催眠自体はあり得ると思いますが規模がデカすぎる)乗れなかったのですが、例えばこれが漫画・アニメ・ゲームなどであれば「あ、そういうリアリティラインの世界なんだな」と納得がつきますし、「20代だと思ってたら実は40代だった」という衝撃のシーンも二次元キャラにすることでわかりやすくなります。

さらに、実写でそこまで掘り下げなかった「兄と弟の家族の絆」を掘り下げた上で「実は兄は歳下でさらに自分を恨み続けてきた」という関係性の深みも生まれるのではないかと。ここらへんは実写だと安易な「関係性萌え」は生み出しにくい気がするのですが二次元キャラであれば消費する上での罪悪感は比較的少ないはずです。

めちゃくちゃエモくないですか??

慕っていた兄(メガネ)が実は10歳以上歳下で自分を憎んでいるとかどう料理しても美味しい関係性すぎます。関係性オタク(カップリング厨)の悪いところが出ていますが、現実世界においては良くない関係性でもフィクションという安全圏の中のさらに安全な自分の脳内をフィールドにしているにすぎないので概ねヨシとお捉えています。そもそも「兄だと思ってた男がめっちゃ歳下でしかも自分を憎んでいる関係性」は現実的ではない。

全然関係ないんですけどディズニー映画の「塔の上のラプンツェル」のラプンツェルとゴーテルの関係性が好きなのですがTwitter(現:X)で「ゴーテルとラプンツェルの関係性が好きなやつは毒親予備軍」みたいなレッテル貼ってる人がいて「それとこれとは別すぎるだろ」と憤慨した覚えがあります。あくまでもフィクションはフィクションなので。あと「メンヘラ男と普通の女」「悪役とヒロイン(ヒーロー)」みたいないびつな感情のある関係性が好きなので……。ただ現実を生きるすべてのみなさまにおかれましては関係するすべての対象とは健全な関係性を築けるべきであるし関係性において不利益を被った際にはしかるべき処置・不利益側に最大限納得できる決着がなされるべきと強く思います。

話が逸れましたが、二次元キャラであれば概ね許されることが増えると思いますので、ここは「エモ」に寄った作品にしていい気がします。

誰かやってくれ

「兄」のキャラクター造形がすっごくオタク好みで良かったです。優しくてメガネかけてる兄…気づいたらタバコふかしてる兄……もっと掘り下げて欲しかった。あのいびつな兄弟関係を……。

全3話くらいでNetflixオリジナルアニメでやって欲しい。

アニメじゃなくてもちょっとした短編ゲームならいけそうじゃないですか?マルチエンディングタイプで。絶対いける。

どうしてもそれが言いたくて感想を書きました。

誰かまじで二次元でやってください。それだけが私の唯一の願いです。

 

 

Switch版「Ever17」をプレイした感想

※途中からネタバレがありますので未プレイの方、プレイ中の方はお気をつけください。

※ネタバレのない感想は未プレイの方向けに、ある程度「こういう感じか」と参考になるような文章を心がけていますが、なにひとつ情報が欲しくないという方も、やはり見る際はお気をつけください。

 

 

ネタバレなし感想

前情報をほぼ仕入れずプレイしました。面白かったです。

私がプレイしたSwitch版は、2011年にXBOX360で販売されたいわゆる「リメイク版」のシナリオを元に、キャラクター立ち絵は2D版を採用した「リマスター版」とのことでした。(Switch以外にもPS5とかでプレイできるのかな?)

オリジナル版」は2002年にPS2とDC(ドリームキャスト)で販売されたとのことで、リマスター版をプレイする際の注意点は「攻略サイトを見る時はオリジナル版ではなくリメイク版を参考にしてください」ということです。

最初はオリジナル版の攻略サイトを見てかなり混乱してしまったので、これからプレイする方はお気をつけください。

ちなみに「Never7」は未プレイです。

Ever17」ですが、システム面では所詮はリマスターなのでかなり痒いところに手が届かない設計になってます。既読スキップされても良さそうなシーンでも(おそらく固有ルートに入ると)スキップできないという仕様で、どうでもいいシーンとかはめちゃくちゃボタン連打でシーン送りしてたのでその辺は辛かったですね。

普段乙女ゲームやってるからか、キャラクターの服装がめっちゃシンプルなのが逆に新鮮でした。オリジナル版の販売時期のせいもあるのかな?主人公の服装が壊滅的にダサくて、「こんなダセェ服着てたら惚れるもんも惚れねえだろ…」とか思いました。(最終的に、惚れるのも割と納得できましたが)

男性向けノベルゲーでありそうなセクハラ的な表現はあんまりなかったと思います。「女性だから料理をするものだ」みたいな主人公の古い価値観とか、初手で女性キャラクターの下の名前呼び捨てで呼んでくるとか、肩に手を置くとか、そういう表現は「馴れ馴れしいなこいつ」と思って嫌でしたが、プレイを中断するほど気になるものではなかったです。純粋に女性キャラクターがクレバーな(あと変な)人間が多かったというのも、気にならなかった要因かもしれません。そういう意味だと、主人公のそういったバイアスよりも田中優という攻略キャラクターの暴力性の方が受け入れられなかったですね。これら全ては単純に「時代性」という一言で片付けられますが、そういうの気になる人は気をつけてください。意外とラッキースケベ的な展開がなかったのは良かったです。

あと、動物に対する虐待表現があるか否かですが、あります(ハムスター)。あるけど、結果的にそんな気にならないシーンではあり……。ペットでハムスターを飼ってる方はちょっと気をつけた方がいいです。でも、結果的には大丈夫なんです(そうとしか言えない)。

キャラクターたちは、最初は主人公含めてみんな「うーん」って感じだったのですが、最終的にはみんな好きだなってなりました。みんな良いキャラです。

プレイしていて、乙女ゲームで同じような精神を持つのは「大正×対称アリス」と「夏空のモノローグ」あたりかな、と思いました。ここら辺好きな人はついていけると思うし、逆に「Ever17」が好きな人は上記作品をやってみて欲しいです。乙女ゲームはいいぞ!!

乙女ゲーム以外だと、「ゴーストトリック」「パラノマサイト」「ファタモルガーナの館」あたりがだいたいマッチしてるかと。つまり、名作ということです。(上記名作と比べると若干本作は古臭さを感じますが、そもそもの初出が00年代なので古臭いのは当然です)

「伏線張り」と「伏線回収」が明確に分かれていて、個々のルートで丁寧に関係性を描いているかというとそうでもないため、人によっては「好きなキャラの扱いがいまいち」と思うことはありそうです。どちらかというと「伏線回収」で盛り上がっていくタイプのシナリオでした。「伏線回収」はやはり、盛り上がりました。

とはいえ、「Ever17」はノベルゲーにおけるいわば「古典」的な位置付けだと思うので、現代においてマストバイかというと正直そこまででもないと思います。シナリオとしての面白さはありますが、イラストやキャラクターのセリフなど、どうしても古臭さは否めず、また「恋愛要素」も充分に描写されているとは言い難いですし、もしかしたらシナリオも人によっては既視感があるものかもしれません。

それでも、「古典」を読み解く面白さはあるので、充分に楽しめる一作ですし、私は本作をプレイできて良かった、面白かったと思いました!

あと、真相エンドを見たあとに開放される「‪✕‬‪✕‬Side」は必ず見ておいた方がいいです。

 

 

⚠️以下ネタバレ感想

 

 

 

 

ネタバレ感想

「なるほどね」という点と、腑に落ちない点がありつつ、最後にココが「プレイヤー」に向かって語りかけてくれるところは少しだけウルっときました。

あと「BW Side」は絶対見ておいた方がいいですね。本編のモヤモヤがかなり解消されました。

「空→つぐみ→優→沙羅→ココ」でやりましたが、「空→優→つぐみ→沙羅→ココ」でやれば良かったです。空も優も、エンドまで含めて「伏線張り」が多いと思ったので、最初にこなした方がいいかなと。あんまり「段階を踏んで情報が増える」ことにネタバレの重きを置いていないので、そう思いました。ひとの考える攻略推奨順ってあてになりませんね。

それぞれの主人公がスチルも含めて顔が見えないことから、なにか事情があるのかそれともノベルゲーのお約束的なものなのかわからなかったのですが、それもきちんと理由があるものでした。数多くノベルゲーをやった人ほど気づきにくいものなのか、それとも今となってはよくある手法なのかわかりませんが…。

そういえば、「ループもの」ふうに見せかけてましたが実際は舞台は「ループ」しておらず、時間経過していただけというのはあんまり見た記憶がなく、そこは目新しくて面白かったです。プレイヤーというか「BW」もループというかなんというか……という感じですよね。

私は性自認がおおむね「女」なので、「BW」のことはすなわち「プレイヤー」という認識ではないです。そういう意味では制作サイドが考えたであろう最良の受け取り方はできなかったのかな、と思いました。感動の一端に「プレイヤーたる自分自身による本作への干渉」があったと思うので。ただ、ココが「BW」のさらにその向こう側さえ見通している、みたいな描写があった気がするので、矛盾なく「BW」は男の子だけどプレイヤーは女、というのは成り立つのかなと思いました。

「何がなんでもハッピーエンドにする」という気概はかなり好みです。個人的にはビターエンドのビターさが好きなので、それをひっくり返すようなことは粋ではないとも思うのですが、「何がなんでもバッドエンドにしたい」という製作者がいて、それが一定数支持を受けているのであれば、本作の「何がなんでもハッピーエンドにしたい」という姿勢は受け入れたいし、支持したいです。

超・欲を言えば、IBFの研究者たちが報われるエンドがあれば良かったかなーと思います。もっと言えば、つぐみが傷つかない世界線もあれば……。

 

以下は各キャラに対しての雑感。

 

つぐみについて

なんだかんだ一番好きなキャラです。

チャミを握りつぶした時が一番主人公(武)と思考シンクロしたと思います。まじで何すんだこいつ!!!!!!って思いました。不死だとしても動物虐待するのはやめなよ!!!!!!

とってつけたような性行為とか、「まあそういうもんなのかしら」と思ってたのですが、結果的に意味のある描写でしたね。

正史ヒロイン。「ワンピース」嫌いそう(偏見)。

17年も主人公(武)を想ってた女です。一番の苦労人ですね。これからも苦労すると思いますが、家族で手を取り合って頑張って欲しいです。

空と同じく17年後のメンツ据え置きだけど空と違って計画は蚊帳の外なのが彼女らしくて良いけど、多分いじけてると思います……。

 

空について

空ルートだと報われなくて可哀想だなと思いましたが、「BWSide」まで見るときちんと報われてて良かったです。(どういう理屈でそうなったのかわからないけど)

つぐみのルートかなにかで、彼女のバックアップは3日前(5/3?)に何者かによって行われている、みたいなのが結局なんだったのかよくわからなかったです。

 

田中優について

ここでは秋も春もひっくるめてかるく触れますが、彼女の暴力キャラがけっこう苦手でした。そういう時代におけるそういうキャラと言われたらそれまでなんですが。

ところで「自分のクローンを自分で産む」というのは処女懐胎なのかなって思ったんですけど、当時のオタク的にはどう受け止められたんでしょうか。

ちなみに、春派です。

 

沙羅について

謎のキャラ付け。あんまり印象にないです。

「実は双子だった!」というキャラですが、近親相姦的な葛藤は生まれなかったので、少し残念。ちなみに初見時、前髪の感じがつぐみに似てたので、つぐみの過去の姿なのかなとかちょっと思ってましたが、当たらずも遠からずでした。

20代の両親と、10代半の兄妹でどういう感じで暮らしてくんでしょうか。多分田中優がうまいことやってくれるんでしょうね。

 

ココについて

初見はかなり苦手だったんですが、だんだん可愛くなってきました。ココが女神像に落書きした内容が、地上の石碑に書かれてるのはBWの仕業っぽいんですけど、なんでそうなのかよくわかってません。地上に戻れた田中優がそれを見て、「BWいる!!」ってなるとかいうそんな流れだったような気がしますがよくわかりませんでした!

少年とココの関係性が好きだったので、BWではなく少年のこと好きになって欲しかったです。

 

主人公について

服だせえし顔もそんなに……って思いましたが本当の顔はめっちゃイケメンで、惚れるのもわかると思いました。でもちょっと馴れ馴れしいんですよね。

なにか過去があるのかなと思いましたが、全然なにもなく、ただただ真っ直ぐでちょっと馴れ馴れしい男というだけでした。

ちなみにつぐみの抗体によって彼もキュレイキャリアの持ち主になったんですよね??

ホクトの方もバリバリイケメンで良かったです。

 

少年について

少年… 桑古木涼権のことです。(名前覚えにくすぎる。カブラキリョウゴ)

ココを想い、武を想い、色々苦労しながらもなんとかホクト(BW)を騙し導くことに成功した立役者なので、もうちょいココとの絡みを見たかったと思いました。

 

超ざっくりでしたが、だいたいこんな感じでしょうか。

面白かったです!

対戦ありがとうございました。

「マツリカの炯-kEi- 天命胤異伝」を全ルートクリアした感想

※途中からネタバレがありますので未プレイの方はお気をつけください。

※ネタバレのない範囲で言うと、苦行のルートがありつつも全体的にTwitter(現X)のFF内の評判よりは楽しめたかな・ルヲの「 雨前終節」エンドとゼベネラルートが良かった・続編は購入予定…というのがざっくりした感想です。

 

 

 

 

ネタバレなし感想

はえろい作品が好きです。最近はえろ絵を描く練習もしてますし、えろはあればあるだけ嬉しいと思ってます。えろはご褒美です。

そんな私が、「ことあるごとにえろいことするタイプの乙女ゲームは好きなんじゃないか?」と思い、Twitter(現X)でタイトルを募ったところ、挙がったのがこちらのタイトルでした。

結論を言うと、「えろはえろいから好きなのであって、えろくないえろはあんま嬉しくないしそれが作品を面白いと思う気持ちに寄与するかと言われるとそれはまた別の話」ということがこの作品を通してわかりました。勉強になったなあ。

作品上、「子供を遺すこと」はそれなりに重要な意味があるということが後半のほうでわかるので、キャラクターたちがことあるごとに子を成そうと性行為するのはそんなに違和感はなく、単なる子作りとしての性行為と、愛し合うがゆえの性行為とのギャップがあるのは良かったです。ただ、そこらへん含めて攻略キャラと主人公の心の揺れ動きや交流などが丁寧に描かれているかというとそういうわけでもなく…。あと「えっち」かというとあんまりえっちさもなく(フォロワーさんにお見せしていただいた小冊子はけっこう「えっち」でよかったですが)、個人的には性行為なくてもいいので、もっといわゆるところの「前戯」的な、「ドキドキワクワク感」があったほうが嬉しかったです。触れ合ってドキドキ、シチュエーションでドキドキみたいな。

「えっちな描写は確かにあるけど、それがあるからといって別にえっちではない」というのが残念なところではありました。

じゃあ肝心のえっちなところ以外はどうかというと、よかったルートはあるものの、だめなルートはめちゃくちゃだめで、特に「青凛」ルートはめちゃくちゃ苦行でした。

描きたいシーンがあってそれのために物語を紡いでいる感じがあり、「いやそんなことする前触れありましたか……??」みたいなことがいくつかあり、つらかったです。確かにピンポイントで見ればそれらのシーンは感動的ではあるのですが、その感動をやるための下ごしらえが全く丁寧ではないので、余計しらけるんですよね。

あと前のほうでも少し触れましたが、「攻略キャラと主人公との心の揺れ動きや交流」面はさほど丁寧ではなく、どちらかというと全編を通して、「市井の者たちがくそすぎてうざい」「権力ある人間の浅ましさがうざい」みたいなところが目立つのでけっこうストレスでした。物語のスパイスとしてそういった要素があるのはわかるし必要だとも思うのですが、肝心の味付けである「攻略キャラとの物語」のパンチが弱いルートもあってもっとうまいことやってほしかったと思います。

特に「青凛」ルート、は、青凛が何をしてくれたのかほとんど記憶になく、もっと爪痕を残してほしかったです。優しい人なのはすごく伝わるのですが、宮殿にはびこる悪意に対して、その優しさがあんまり有効ではなかったので余計…。

私の好みなのですが、良いことも悪いことも、攻略キャラによって引き起こされることのほうが良いです。もちろん、物語が上手なのであれば、それは気にならないと思いますが普通に物語の構造が下手寄りなので(ライターの問題なのかディレクターの問題なのか。あと普通に私が悪いってのもある)…。

真相ルートとも言うべきルートで明かされる真実はすっごく面白かったので、もっと要所要所で頑張ってほしかったなと思いました。

良いところももちろんあって、イラストがめちゃくちゃきれい! スチルも立ち絵も違和感ないし、絵がきれいですごく良かったです。

あとエンディングが「春前終節」「明前終節」「雨前終節」の3つあって、特に、おそらくハッピーエンドではなさそうなエンディングはどれも程よい絶望感があって良かったです。特にルヲの「雨前終節」がすごくすごく良くて…!! フォロワーさんから、バッドが良いよ~と教えてもらわなかったらきっとそもそも本作をクリアできていなかったかもしれません。それくらいバッドエンドは良かったです。

性行為描写がたくさんあったのも全然嫌ではなかったので、私としては面白かったです。ただ、「面白かった」で済ますには、「つらさ」「制作サイドへの”もっとどうにかならなかったん?”という思い」「苦しみ」がありすぎました……。

きちんと全EDを見ることができた達成感はあります。続編があるらしいので、それはそれで楽しみなような期待できないような、そんな気持ちです。

ちなみに好きなキャラは「ルヲ」と「ゼベネラ」です!!

対戦ありがとうございました!!!

 

 

 

⚠️以下、全編のネタバレを含む感想があります⚠️

 

 

 

ネタバレあり感想(各キャラメモ)

  • ルヲ

「春前」エンディングだけだとパンチが弱いのですが、「雨前」の狂っちゃった男ルヲが良すぎて最高でした。ありがとう雨前ルヲ…。雨前だけでご飯3合いけます。

フォロワーさんから見せていただいた小冊子で、どうもNTR属性があるわけではなさそうということが判明しましたが、それはそれとしてNTR属性がある世界線のルヲもめっちゃいいなと思いました。

 

  • 胡 青凛

青凛自身は好きなのですが、このルートが長いうえにつまらなかったのでめちゃくちゃ苦行でした。このルートの悪口をツイートしてる時におそらく本作を挫折したであろうフォロワーさんから「いいね」がきてなんか面白かったです。

まじで苦行で、なんとか青凛ルートの感想を検索して自身を鼓舞してました。正体が実は龍だった、というネタバレももちろん踏みましたが、別に初見の体験を損ねるあれではなかったです。

「おっさんの性行為のギシギシ音を聞きながら歌を歌わせるシチュエーション」は面白かったです。

青凛ともっと楽しい思い出を作りたかったのに、「おっさん性行為現場で歌唱」「ばかしかいない宮殿」「ダイジェストで捕まりダイジェストで釈放される燕来」「戦争はやめて!(それはそう)」みたいな思い出しかない…。

いちばん好きなEDは「明前」です。一緒に仙郷に行ってだらだらするやつ。

 

 

  • ゼベネラ

良い男すぎる…!! ふつうに彼のルートが一番面白かったです。体感、青凛ルートの半分くらいしかなかったです。

子を成すためだけの性行為を交わした男が、徐々に主人公のやさしさ、強さにほだされ、主人公も彼の強さ、やさしさにほだされ、互いの故郷の料理を食べようね、とかしているところがベタだけどぐっときました。

子を成したくて、「男らしい男」なのに、彼には子種がないという残酷さもすっげー良かったので、もっとそのギャップに苦悩する姿など描いてくれたらよかったなと思いました。

どんな場所でも彼は「王たる男」だということがわかる「明前」エンドが一番好きですね。砂漠の王!!

 

  • カルマ

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隠す意味、あります…?

終始不憫な男の子でした。青凛ルートよりは面白かったけど、「人間になりたい」と願う彼の思いがかなえられるエンディングがないのが可哀想でした。なんか縁もゆかりもない人間を助けるために人間性を捨ててほぼ獣になるというのはあまりにも、あまりになのでは?? あの主人公と一緒になんか歌を歌って人間を救うシーンをやりたかっただけでは?? まあ彼が操られてたとはいえ、人を殺めまくってたゆえに純粋にハッピーエンドにさせなかっただけかもしれないけど、操った張本人だけ「やっと死ねる――」とかいって安らかに死んでったのがふつうにむかつきますね。カルマは悪くないやろがい!!

一番好きなEDは「雨前」です。主人公の骸骨とハッピーエンド♡が可哀想すぎて、良かったです。

 

  • 玖 燕來

燕来自身は普通に良い男だったと思うんですが、私自身がこんな世界のモブたちを統治したくないという思いが強すぎて……。

「爪」の炯眼を宿し、いつ狂ってしまうかわからないなか、悠長に主人公と旅をして、(炯眼を宿したために仕方ないこととはいえ)のんきに性行為にお励みになったり踊ったりなどされていて、けっこう頭抱えました。

あんまり感想がないな…。うん、良い男でした(適当)。

好きなEDは「明前」です。カルマも生きてるし、青凛も王になれたし、燕来は眼鏡かけて髪切って先生姿がめちゃくちゃ似合ってて良かったですね。「雨前」も好き。

 

  • フェイ

私はフェイになんの思い入れもなかったので、普通に面白かったのですが、これフェイを目当てにした人たち的にはけっこうしんどくないですが…?

青凛ルートなくして「フェイ」ルートと「フエン」ルート両方つくればよくないですか?? フエンの中に確実にフェイがいるとはいえど、主人公にとっての思い出ってフエンのフェイの部分だけなので、フェイの姿として主人公とくっつくエンドがあれば良かったなーと思います。それが「雨前」なんでしょうけど、それはあまりにもあまりなのでは???

彼のルートで明かされる真実というか、「どうしてこうなったかというと――」というつながっていく部分が面白かったです。面白かっただけに、不完全燃焼感が強くもありましたね。「神的な存在の力が必要なのか、それとは決別して人間たちだけで生きていくのか」の決着をゴールにしたほうがいろいろスッキリして面白かったんじゃないのかな?と思います。蛍彗ってあいつ結局なんなの?あいつラスボスってことにしたほうが収まりよかったんじゃないの???ってすごい思います。滅びろあんな国。

好きなEDは特にないですね……。

 

  • 全体的に

主人公ボイス付きでもよかったですね。孔雀の声、お姉さますぎて主人公っぽくないなーと思いました。あと主人公の衣装がルートによっては変わってたりするのが良かったです。かわいい。

モブキャラをみんな愚かであほに書きすぎててストレスだったので、「良い人たち」もきちんと描いてほしかったし、葛藤する様子を描いてくれたほうがしっくり来たと思います。「愚かだけど、愛すべき人たちもいるこの国を導きたい。人の手で人の世を良くしたい。人を信じていきたい」と結論付けられるような人々だったらもっともっと良くなったと思います。

実際の人間ってもっとグラデーションがあって、「性格カスだけど仲良くなると面白い」とか「人よさそうだけど実は人に興味ない」とかもっともっといろんな人たちがいて、一概に単純な愚か者だとは言えないのが事実だと思います。そういう人間のさまざまな側面を、愚かさを、「悪意」以外のかたちで描いてくれたら良かったです。

全体的に「んで、何が言いたいの?」みたいなことを思うルートが多かったので、そこは明確にしたほうがわかりやすかったんじゃないかなと思います。

 

 

そんな感じです。久々にこういう感じの乙女ゲームやれて、楽しかったし、そしてつらかったです。

以上!

クローズドミステリーBL「大穢前編」全部クリアした感想

※ネタバレあります。

※めっちゃ面白かったです。

※本作は動物が死ぬ直接的な描写はないけど言及はあるのでそこだけは注意してください。

 

 

 

 

完走した感想

めっちゃ面白かった!!!!!

基本的に集中力がない私ですが一気にプレイしちゃいました。

「橋姫」同様、最初のルートが一番長くて、以降解放されるルートはそこまで長くないと思いますので、やや物足りなさを感じるものの、攻略キャラが10人近くいるのであれば充分な長さではないでしょうか。ただ青海ルートはけっこう短かった気がします。長さは有明>>>新橋>青海なのかなあ。各ルート雰囲気がけっこう違ってて、飽きがなくて面白いです。長くて嫌になるよりはちょっと物足りないくらいがちょうどいいのかも。セリフ飛ばしちゃう&読むの早い&計測してないのであまり参考にならないと思うのですがプレイ時間は10時間強〜15時間くらいだと思います。

一番好きなのは竹芝です。竹芝、絶対滅多刺しで殺すの好き〜〜口悪いところも好き〜!!「相方」になるキャラに殺されがちなの好き。後編で攻略できるの楽しみです。

あと豊洲!!!!青海いわく…らしいですが、何者なのか気になる。予告だと何やら線香花火やってるっぽいけどやってる場合か〜い!!

汐留はふっつうに大崎を陥れるので嫌いです!!!こいつ幽閉しておくのが一番安全だろ。懐いてくれてた癖によォ!!!!汐留ルートで汐留のこと愛せるか楽しみすぎる。

 

新橋について

有明ルートで「嫌い枠」になりましたが彼のルートは優勝しました。大崎に蝶々食わせたの、許す。

可愛い。新橋、口調がお嬢様なんですよね。そこが大好き。えろシーンで大崎に言う「誠に馬鹿ぁ??!」が可愛すぎて大好きになりました。天才の語彙。多分みんなこいつ好きでしょ!!!

彼が大崎祖母の墓を綺麗にしてくれてた人でした。新橋祖母も大江島出身で、大崎祖母の友人でした。律儀すぎる男。

大江杏が自分の書いた脚本の通り自殺した、みたいなこと口走ってたのが気になりました。どういういみ??あとハピエン厨なのも好き。

船野の用意したボートが沈まなかったあたり、豊洲が沈んだのは豊洲の仕業だったのかなと思います。やはり彼が施主??

新橋のルートは新橋と一緒に協力できて楽しかったです。新橋、推理力もあるし機転も利くしテンパってないとけっこう有能だと思います。

罪状にしても有明よりは情状酌量の余地ありな気がしてます。幸せになってね。

 

青海について

好き〜〜〜!!!!!ただやっぱりルート短い気が!する!

彼は大崎同様、なりすましで島にやってきていました。私は前回の感想で「ネチネチやって自殺に追い込んだんじゃないか」と言いましたが(有明がちゃんと悪人だったためそう思った)(有明も言い分としては「死ぬ自由があるので手伝っただけ」ですがナチュラルボーン悪人だと私は感じました)全然そんなことはなかったです。ただ、後悔とか嫉妬とか、自分の醜い部分を感じて、父親の罪を自身もろとも全て葬ろうとしていました。新橋ルートで青海が「脱出船を見つけて壊すつもりだった」と言ったのはそのためだったんですね。

青海ルートは、大崎の片想い感が凄かったです。あともう大崎がバイオレンス性癖を爆発させてて最悪でしたね!!草葉の陰で有明がぶちギレてそう。

「朝は生きたくて夜は死にたい」というセリフが美しくて好きでした。

大江島の波止場で船を待つ間、傘をクルクルさせてたのが彼なりの祈りだったのか、それとも全員を殺すことが成就することを祈っていたのか、単なる無意識だったのか。

最後、吹っ切れたように微笑するのが美しかったです。終始美しい男だった。遠距離恋愛頑張れ。

 

そのほかについて

ざっくり気になること。

・大江杏について、彼女の死について

・施主の正体について(彼?)、意図について

豊洲の正体について

・大江島について

有明が見つけた写真「言わざる見ざる聞かざるのポーズをした芸妓と、男」について

・大江島にルーツを持つ男たちが集まっている??

・十纏ってなに?( らしい→仏教における十纏(じってん)とは、人の心の中に存在する悪い心で、根本的な煩悩を指します。)

・くろさわ凛子ってもしかしてBGMもやってんの???誠に????

・エンディング、スタッフ書くとこほぼないから歌詞出してるとこ好き

・てかエンディング各ルート全部違うのなに????????

 

後編もめっちゃ気になりますが、前編を一気に駆け抜けられたのは良かったです。また、みんなのことがなんだかんだ大好きになって、そしてちょっぴり嫌いです。全員生還ルートあるかなあ。あると嬉しいなあ!

本当にめちゃくちゃ楽しかったー!!!

 

クローズミステリーBL「大穢前編」の最初のルートクリアした感想

※とりあえず最初のルートを攻略したところまでで一旦感想。(※全ルートクリア後、一部追記)

※ADELTA作品は「古書店街の橋姫」のみプレイ。

※最初はネタバレないですが途中からネタバレがあるのでスクロールの際は気をつけてください。(注意書きつけます)

※前情報一切何も入れたくないという方は見ない方がいいかも。

 

 

公式サイト(ブログ)リンク

adeltaz1.wixsite.com

未プレイ者用QA

Q.面白い?

A.面白すぎて6時間ぶっ通しでプレイした。

 

Q.BL興味無いけど世界観気になる

A.あんま関係ないから興味ない程度だったらやってみては。逆に男同士の恋愛描写をメインとして見るとそこが主軸ではないので注意。

 

Q.怖い?

A.恐怖感は主観なのでなんとも言えないが怖くないです。ジャンプスケア(びっくり要素)は今のところ見てない。サスペンス特有のヒリつき感はある。「金田一少年の事件簿」くらい怖くて「地獄先生ぬ〜べ〜」より怖くない。

 

Q.動物死ぬ?

A.最初のルートだけのプレイなので今後は分からないが今のところ死んだのは蝶々だけ。他の動物は出てないし死なない。なお人間はいっぱい死ぬ。(追記:直接的な描写ではないものの、猫が殺されるという言及が少しありました。ちなみに某ルートで猫は登場しますが、愛されてる様子がうかがえるのでそこはご安心ください。私はフィクションの動物の死にめちゃくちゃめちゃくちゃ心を痛むタイプなので記載しました)

 

Q.どんな人におすすめ?

A.(1ルートしかやってないのを念頭に置いていただくと)孤島での殺人事件、秘密、謎解き、本当にこいつらとボーイズラブ行為するんですか????!!!という困惑、乙女ゲーム会社でいうTAKUYOが好きな人におすすめ

逆に、上記要素を含む自殺・殺人などの描写やインモラルな展開・性癖が嫌い、という人は向かないと思います。あと受験・試験を控えた人とかもやめたほうがいいです。面白すぎてやめられなくなって今後の人生台無しにするかも。(誇張表現の広告みたいな言い回しになった)(私は試験の前に「ひぐらしのなく頃に」にはまってしまい一切勉強やらずに大変な成績になった経験があります)

 

ネタバレなし感想

ほぼ前情報ない状態でプレイしまた。1ルートクリアした感じすごくすごくすごく面白いです。同じ作者の「橋姫」でも思いましたがこいつらとどうやってラブを育むの?!というワクワク感とかこいつらの秘密は?そもそも黒幕って?みたいな謎解き要素もふんだんにあるので飽きないです。謎解き要素は好きですが、解けたためしはないので、そういうの得意な人からしたらけっこうすぐわかるのかなー?とちょっと気になりました。

好きそうなキャラが死ぬとショックなのですが、全員攻略できるということでそこは安心しました(前情報一切入れなかったので攻略人数が不明だった)。

ちなみに私は正直BL萌えはほぼしないのですがそれでもめっちゃ面白いと感じてます。3年後くらいにはSwitch後継機で移植されそうではありますが待つ意味はあまりないと思うのでぜひ一緒に楽しんで欲しい〜!!!!

 

 

 

⚠️以下、1ルート目を終えたネタバレを含む感想・妄想があります⚠️

 

 

 

 

とりあえず各キャラの雑感など。

 

 

好き/気になるキャラ

・竹芝

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ビジュ好き。失禁しながら死んだ時はけっこう悲しかったと同時に少し興奮しました。(この時、全員攻略キャラだと知らなかったため、残念に思ってはいた)

罪状は確か家族を燃やして殺した、というもの。本人曰く「父親の火の不始末」だが本人の口から語られる言葉など信用性がないし有明ルートを思うとまあ普通に殺しちゃったんだろうな、と。

おそらく後編で攻略できると思うのですっごく楽しみです!

 

・青海

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すっごく落ち着いた「橋姫」の玉森もしくは絶望先生みを感じる。感情の起伏が感じられないし淡々としてて好きです。彼の罪状は「生徒を自殺に追い込んだ」ものらしいですが普通にネチネチやったのかなという予想。

 

豊洲

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有明ルートでは「誰がボートに細工をしたか」は解決してないような?また、電話や発電機を破壊したのも誰かもわからなかったと思います。

大崎は豊洲が電話を壊したのではないかと推理してます。また、有明ルートではボートが沈没して、おそらく豊洲はそのまま…ということですが明確に死亡した描写がないことから、実は生きててこの人が黒幕なんじゃないか…ということを思わせるミスリードキャラかもな、と感じてます。

彼の罪状は不明です。「食糧を盗んで1人で逃げ切るつもりだった」というのが事実ならめっちゃ最悪で好きすぎる。ボートが1人しか乗れないと言い出したのも彼ですからね。攻略対象ということでこれも楽しみです。

 

嫌い/ムカつくキャラ

※嫌いという感情も肯定的に受け止めているので、嫌い=作品として嫌い、攻略キャラとしてありえないと思っている訳ではありません。大嫌いってちょっと好きなこと。

有明

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今回の攻略キャラであり、ある意味あのカオスを生み出した張本人。最初から好感度MAXの美青年。大崎がキャラメルを盗んだ相手ってもしかして…と思ったらやはり彼でした。有明が少年のころ、見知らぬ少年(大崎)から理不尽な暴力を受け、そのことから大崎に恋をした被虐願望のある人物です。元々被虐願望があったのか、あるいは目覚めてしまったのか。大崎いわく煽ってきた(ように見えた)とのことですが、まあ加害者ってそういうものですよね。

汐留を解放した張本人です。大崎に全員を殺してもらって、そして二人きりで生き残るためにあの手この手で自分とその他を分断しようと画策します。そしてそれは成功します。ずり~~~けど大崎もポンコツなのが悪いよね。仕方ないね。

有明だって容疑者の一人なのに、怪しい面があるのに、自分を慕ってくれるから、いつも笑顔で自分に好意をいだいてくれるから、といったような理由で容疑の目を背け、結果的に有明の騎士として他のメンツを手にかける大崎、キショくて良かったです。有明も最初からキショくて、メンヘラで、やたら重いところが気持ち悪くて好きでした。確かに"いじめたくなる"タイプかもしれないですね。

罪状としては、「妻を二人殺害した」というもの。本人曰く自殺志願者の妻の手伝いをしたというものですが、二人目には抵抗されたので、まあ普通に殺人ですよね。情状酌量の余地なし! きっかけとしては父親の尊厳を守るために父親を見殺しにしたことから、自分のその行為を正当化するために自殺ほう助をするようになったのかな…と思います。すっごく狡猾で、メンヘラで、「自殺ほう助願望」と「被虐願望」があるという最悪の設定てんこもりでした。

最終的に、生き残った彼らは、なんだかんだあんな感じで過ごしていくのかな…と思います。最悪ですね。

別ルートでどんなふうに殺されるのかな、と思うと楽しみです。

 

・新橋

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ふつうに性格悪いので嫌いですね。なので楽しみです。独善的な性格なのにけっこう精神的にまいっちゃうところとか市場前と一緒にキチガイのようにゲラゲラ笑いあうところは面白かったです。罪状は不明です。

竹芝を毒殺した張本人ですが、本当は大崎を殺害したかった模様。新橋からしたら、大崎を殺せればそれで良いけど、別に他の人が死んだら死んだでそれもどうでも良いと思ってのことでしょう。自分自身はお茶を飲まないわけですしね。(お茶を飲まなくても初日からそうなので別に怪しまれないし)

 

・市場前

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ふつうに性格悪いし卑怯なおじさんなので嫌いです。なので楽しみです(パート2)。

「がんばれがんばれ!」って無責任に若者を鼓舞するところが最悪で年長者としてあるまじきカスさで好きです。罪状は不明です。

 

そのほかのキャラ

・大崎(主人公)

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「有能探偵だ!」と思ったらふつうに私情挟むしそれゆえにポンコツだしで全然有能探偵じゃなかったです。イメージしてたよりもちゃんと人間臭くて、「協力し合ってやり切ろう」とするところ、そのほかくそがつくほどの真面目さっぷり(融通の利かなさ)はけっこう好きですし、有明のハニートラップにふつうに引っかかるダメさというか、普通さも好きですが、キャラクターとして好きなほうかといわれるとそんなことはないですね。いやまあ好きなんですけど私はどのキャラも…。

祖母を喜ばせたい一心でキャラメルを奪い、そのことに気づいた祖母が焼身自殺を図る。また、「実母と実兄の間から生まれる(近親相姦)」、ほか「加虐願望があるっぽい」など有明同様に要素てんこもり男です。かわいそう萌え。

ちなみに、総攻めのキャラですが、まあ総攻めのほうが物語的に都合がいいし違和感ないかなと思います。「抱く」「抱かれる」の非対称さってありますからね。そういう意味では「BLゲーム」だから成り立つ関係性なのかとも思います。「主人公はどちらかというと受け派」ですが、気にはならなかったです。最初のほうでも言いましたけど、そもそもさほど「BL描写」には萌えないので、それゆえにこだわりもないのでやりやすいという面があると思いました。

 

・日出

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今のところ無害な少年です。ぜったいなんか裏があると思ってますが、今のところ不明。大崎(台場)同様、代理人で罪状も彼の母のものということですが、台場静馬の罪状が父親ではなく静馬自身のものだったことから、彼もまあなんかあるんでしょうね。(追記:案内状は静馬自身に届いてた気がしてきましたので左記は勘違い)それが黒幕ということなのかどうかは定かではないですか。ちなみに松葉杖をついていることに最後まで気づかなかったというか全然気にしなかったです。(イラスト見るとついてるっぽい)

 

・汐留

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やや嫌い寄りですが、逆に突き抜けてて面白くもあり…。大崎に罪を暴かれてからのやりとりが面白かったです。緊迫しているのに抜けているというか、緊張と緩和のバランスが絶妙でした。「おやすみなさいって言ってもらえないと寝れない」というのが彼のルートで回収されるのか気にしています。罪状は明かされてましたっけ。忘れました。

 

・船野

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おどおどびくびく使用人。すぐ死んでしまうので、最初は攻略対象外キャラかなと思ったものです。何もよくわかってないので特に何も思いはありません。罪状は「きょうだいを殺した」だっけ…。

 

謎について/そのほか

・大崎の墓参りで、遭遇することのかなわなかった人物とは何者なのか

・大江杏の死について全般

・黒幕(施主)はだれなのか、なぜこんなことをするのか

・電話を壊したのはだれか、発電機のポンプなどを壊したのもだれか

ゆりかもめモチーフなんですか?東京ビックサイトさんはいないのか(ゆりかもめになじみがないので私はキャラ名を全然覚えられなかった。中央線とかでやってくれ)

・書かなかったけどサブキャラの新木場さんが好きなのと、有明と新木場さんを重ねるシーンで半透明の新木場さんが右のほうに出てくるのシュールで好き

・船野さんが死んだあとらへんの阿鼻叫喚でみんなが馬鹿みたいにギャーギャー騒ぐところ面白くて好き。そういう緩急好き。

・後編はいつ発売するのか

 

 

 

思いつくところとしてはこんな感じでしょうか。

面白すぎてかなり駆け抜けたプレイになってしまったのでもっとじっくりねっちょりプレイしたいですね。あと単純に私はあほなので、記憶力も推理力もないのでもうちょいスクショしたりこまめにセーブして見返せるようにしたいかな…。

前編は有明以外に、新橋と青海が攻略できるらしいので今からちょーーー楽しみです!!!

 

 

 

Switch版「夏空のモノローグ」全ルート終えた感想

2024年は「デスペラドロップス」「ときめきメモリアルGS4」以来となる乙女ゲームでした。

「夏空のモノローグ」の致命的なネタバレを普通にしてます。未プレイの方は参考にならないと思いますのでご注意ください。

 

 

 

乙女ゲーム」という媒体の懐の深さを感じた作品でした。

キャラデザだったり文体だったりノベルゲーっぽい画面だったりで感触としては「どちらかといえばギャルゲーっぽさ」を感じてました。ライターさん、ギャルゲー書いたら良さそう。

恋愛描写はTwitter(現:X)でもさんざんツイートしましたが、もうワンエッセンスでいいからなにかエピソードがあれば良かったです。特に先生は、とってつけたような最後のプロポーズ?は脈絡がないように感じられたので。ただそこを入れてしまうと全体的に冗長になってしまいそうなことと、主人公が最終的に真に明日を望んでいたわけではなかった、という事実を鑑みると、「あんなに各ルートでいろいろあったのに主人公には響かなかったのか?!」となりそうであるので、致し方ない面はあります。

未来の2人の話とかもあって欲しかったのですが、それもまた「何度も繰り返し見ることができるゲームという性質」と「ループがなく、同じ日はもう二度と来ない日々」との相性が悪いのでしょうがないのかな…とも思ってます。しょうがないことばっかだな。

科学部のみんな、ほんとうに良い子で、ありえんくらいの良い子で、これどちらかといえば「恋愛」よりも「友情」のほうがよく描いていると思ってて、もっといえば「男同士のケア」が描かれているように思いました。《描いている》というとなんか違う感じもしますが。におわせている、と言った方がいいかも。

本質的にみんな孤独であり、お互いの傷を見せあうことは無いけど、一緒にいることでケアし合う関係になっているんじゃないかなと。別になんも解決しないんですよ。先生の弟の病気は治らないし、篠原くんの記憶障害も治らない。カガハルくんの右手も治らないし、木野瀬くんが好きだったあの子の記憶も戻らない。部長のお父さんも帰ってこない。

「二十億光年の孤独」という谷川俊太郎の有名な詩があります。

すごく本作と、あるいは部長とマッチする詩だと思いましたのでぜひGoogleなどでググッたりして読んでみてください。すごくいい詩です。

前回の途中経過感想でポロッと書きましたが、真相ルートで特定のキャラとしか結ばれない真エンディングを迎えたら嫌だな、と書きましたが、実際は「主人公が今後誰と過ごすかあるいは過ごさないか」は決まっていないのでそこは良かったなと思います。なので綿森とはハグだけだったのが逆に良かったですね。

乙女ゲームで、何千年とループした主人公が報われない終わり方をしていたのがほんっっっっとうに最悪だなと思ってたので、ああいう形で綿森が報われたのは本当に本当に良かった。

あのね、ゲームなんてね、一方通行の他媒体と違ってユーザーがインタラクティブできる媒体なんだから絶対ハッピーエンドがあった方がいいんですよ。特にさあ何千年何万年もループしたやつなんかいる作品はさぁ。都合のいいハッピーエンドってバッドエンド擁護する人がよく言いますけどそれバッドエンドにも言えますからね。都合よくバッドエンドにしてんだからさあ!

とまあ別ゲームの呪詛はさておき…。

乙女ゲームやってて泣いたことはあまりないんですが今作もガッツリ泣いてはないもののちょろっと泣けたシーンがいくつかありましたね。しんみりきたり、ほろっときたり……。1番グッときたのはやっぱなんだかんだ先生ルートかな。「奇跡なんて起きないと知ってるけどそれでも明日が良い日になることを信じずにはいられない」という無常観が良かったです。救いはないけどそれでも……というささやかな希望とやるせなさがありました。先生とのロマンスも感じられたらもっと良かったです!

あとグラなしキャラとのエピソードでありつつも印象深かったのは母親との和解と、女友達ができるところです。「乙女ゲーで女友達とかいらねー」と思ってきた私ですが最近はわりと「いる派」になりつつあります。何百何千のループの積み重ねで、少しずつ勇気が蓄積された主人公が頑張って一歩を踏み出すのが良かったです。わりと各キャラのルートでもいろいろな形の弱さを見せた主人公なので尚更。

自分が好む乙女ゲーが多分そういう傾向なんだと思いますが、「攻略キャラを勇気づけ、ケアする存在/攻略キャラを狂わせる存在」が多い気がする乙女ゲーという媒体の中で、主人公は正直攻略キャラのメンタル面でそこまで致命的な役割を持っていないのが逆に本作らしさがあって良かったと思います。選べる道はひとつに集約されるので主人公がいないと生きていけないキャラがいたらしんどいですからね。

 

「夏空のモノローグ」、すっごい激刺さりというわけではなかったのですが、じんわりと「好きだなあ、良かったなあ」と思う作品になりました。

私はわりと乙女ゲーやる時は怒ったりときめいたりすることが多いのですが基本心穏やかにプレイしてたと思います。良いことというわけでも悪いことというわけでもないのですが。

「乙女ゲー」を「恋愛だけの作品」のみと位置づけするとしたら非常にパンチが弱いですが、乙女ゲーってなんでもありですからね。

良い作品でした!対戦ありがとうございました!

 

最後に「あつまれどうぶつの森」で再現した部室を載せます。作りたくなっちゃうね。

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Switch版「夏空のモノローグ」の経過報告

現時点での感想とか考察とか思ってることを書きます。この段階でのネタバレとかあるので全くの未プレイ者がこの記事を参考にするのはやめた方がいいと思います。

 

攻略済みのキャラクターは以下(攻略順)

・カガハル

・篠原

・先生

・木野瀬

 

以下ネタバレありつつ振り返っていきます。

 

・ざっくりとした感想

このゲームやってるとおかゆを食べたくなるのですが、まあそういう感じです。(感想…??)

 

・攻略キャラの対比について

4名の攻略を終えたあと、こんなふうに思いました。「彼らはみな何かを失っているか、あるいはこれから失ってしまうか」そして、「記憶喪失前の主人公と出会っているかいないかの違いもあるな」と。

カガハルくんは、右手の機能を失い、記憶喪失前の主人公に励まされたことで主人公を想うようになった。

篠原くんは、(今も記憶を失っているが)これからも記憶がどんどん失ってしまい、記憶喪失前の主人公には出会っていない。

先生は、これから弟の命を失うことになり、記憶喪失前の主人公とは出会っていない。

木野瀬くんは、恋人の記憶(ある意味命といってもいい)を失い、記憶喪失前の主人公に一目惚れし、かなり良い仲になっている。

これから攻略する部長は、どっちになるのか、何を失った(失う)のか。

綿森くんもそうですね。これから楽しみです。

 

・終わらないループについて

部長がいうループの停止は、「9/29が終わって9/30が来る」感じで締めくくるのかなと思ったらどうも「9/29のループを終わらせる→ループのしない9/29がやってくる(みんなは9/29朝に飛ばされる)→通常通り9/30がやってくる」という流れなんだなあなんか不思議だなあとまず思いまして。

そしてみんなの様子を見るとどうも「ループを停止してもみんなの記憶が失われるだけで結局ループは終わっていない」っぽいですね。

で、私がすごい懸念しているのは、「各キャラとのルートはなかったことになり、真エンドは特定のキャラとの恋愛で終わる」って展開だったらいやだなあってことですね…。

別に真エンドが特定のキャラでもいいんですが、最終的にループのない未来で主人公が誰と恋愛関係になるのかはせめてぼかした終わり方じゃないと、私は暴れると思います……。

今からめちゃくちゃ対アリのネタバレしますけど、「各キャラとのルートはなかったことになり彼だけが残るED」だったら私こんなに対アリのこと好きじゃなかったと思うので、ここら辺はまじで「頼むよ……」という思いです。

ちなみにいちばん最初にプレイした時に出てくる数字は「12」で、周回するごとにめちゃくちゃその数字が増えるのですが、これって「7/29が繰り返された回数」なのか「ループ」の回数なのかどっちなんですかね。綿森くんのあの感じからすると後者な気がしますが。

 

・綿森くんについて

多分全ループの記憶を持ってるのは確かで、そしてなぜか主人公に「罪悪感」を持っている以外はまじで謎の存在です。

主人公とどういう関係なの?

 

・タワーについて

主人公が生まれた歳じゃなくて「30」年前ということになんか意味がありそう、ということ以外まじでなにもわからない。なんなの?

 

 

感想や考察とは言えないただの雑文でした。

ちなみに今のところ、先生>カガハル>篠原>木野瀬の順で好きかな。篠原と木野瀬はすっごい僅差。